難聴で、視力の弱く、帰宅願望のある方が、
集中して活動に参加できるようになりました。
【 F様 女性 70代 】
・介護度 : 3
・認知症の種類 : アルツハイマー
・認知症自立度 : Ⅲa
・デイサービス
◼︎ミッケルアートの回想法を通じて
F様は、耳が遠く、目が見えないため、不安な気持ちが強く、職員を「お願いします。」と呼び続ける様子がよく見られました。帰宅願望が強く、職員の声掛けに耳を貸して下さらない様子でした。
そこで、ミッケルアートを週2回、20分程度行いました。開始から1ヶ月目は、 最初の頃は「お願いします。」と呼び続けていましたが、日が経つにつれて減ってきました。話しを始めると、昔の話しが上手に思い出せる様になり、やりたい事も生まれてきました。 開始から2、3ヶ月目には、隣のご利用者とお話するようになりました。
◼︎周辺症状「無気力」の改善
ミッケルアートに参加する度に、不安や帰宅願望が強く無気力であったが、「目が良かったら編み物や仕事がしたい。涙がでるような話しをしてくれてありがとう。楽しいね。」という発言をされていました。次第に、職員の話しを聞いて下さる様になりました。
★介護スタッフ様の感想
耳が遠く、目が見えない為、声と手に触れる物で判断されます。そのため、職員は、軽く体に触れながら優しく話しかけようにしました。また、他のご利用者とコミュニケーションがとりやすい環境作りを心がけ、これからもミッケルアートを取り入れ、よりよい認知症ケアを行っていきたいと思います。