ミッケルアート紙版を導入されている都内のグループホーム様の現状と課題をご紹介いたします。
【ヒアリング結果】
1 現状
<都会の介護施設全般について>
・都内は人員不足の課題が深刻化
・グループホームは新卒が少なく、他の業界から来た未経験者が多い
<管理職について>
・通常、所長は、管理業務のみを行うため、フロアの対応はしなくていい
・しかし、人員不足なので、所長自らがフロアで介助業務にあたるケースが多い
・所長は、月12回夜勤に入るケースもある
<スタッフについて>
・大げさにいうと、10名のスタッフ中、4名が介護の仕事をやりたくて介護職をしており、6名はやりたくないけど、やっている人がいる。
・介護が好きなスタッフの介護感は、食事、排泄、移動など、介助する業務以外に、その方との関わりに価値を感じている。関わることで、ご利用者の容態が良くなることがやりがい。
・仕方なく介護職やっているスタッフは、介助する業務以外は、何もしない。例えば、トイレに行きたいと言われれば、トイレに連れて行く。しかし、「あの方、トイレに行きたそうだな」「雑談でもして楽しんでもらおうかな」という発想には至らない。あくまで、ご利用者が困った時に対応すればいいと考え、介護を「業務」と捉える傾向がある。
・後者のスタッフは、入浴に誘った時に、ご利用者が気分が乗らず断るとする。そうすると、「入浴拒否」という報告をする。「あの人は私が対応すると拒否する」という。
その結果、利用者もそのスタッフと接するのが嫌になり、すべてを拒否するようになり、負のスパイラルが起こる。
・前者のスタッフは、ご利用者と信頼関係を築くために、雑談をしながら、気分の乗せて、入浴に誘う。
・このようにスタッフ間でも仕事への心持ちに差が出ている。
・この状況でなんとかより良いことを目指すことが求められている。
<後者のスタッフの特徴について>
・後者のスタッフは、業務をしていれば、仕事をやっている感が出る。やる業務はなければ、ある種の何もやっていないという強迫観念にかられるケースもある。
・食事の前であれば、食事の準備をする。食後の体操の時間に体操をする。入浴の時間に入浴する。たんたんと仕事をしていれば、「やっている感」に満足する。
・一番ストレスなのは、14時から16時までの、利用者と関わる時間の過ごし方。
11ー12時 昼食の準備
12ー13時 利用者と一緒に食事
13ー14時 休憩(事務所や自分の車の中)
14ー16時 15時にティータイムがあるが、この2時間がストレスになる。
16時 夜勤のスタッフがくる、引き継ぎ
17ー18時 夕食の準備
・14ー16時は利用者と雑談する時間に当てればいいのだが、会話が苦手、そもそも会話は業務でないと考えているため、やりたくないというケースも。
・もし所長が業務フローに入れても、ますます苦痛になる。離職されるとホームが回らなくなる。
<ミッケルアート について>
・前者のスタッフは、ミッケルがなくても会話を広げることができる。ミッケルがあればさらに話を盛り上げることができる。
・後者のスタッフは、そもそも介助業務以外で、ご利用者と関わることが苦手。
・所長は、すべてのスタッフがご利用者と雑談をしながら関わり合い、ほっこりした雰囲気がホームに出来上がることを理想としているケースが多い。
2 課題
・一概に紙版を映像版に切り替えれば解決するという問題ではない
・映像版にすると、流しっぱなしで終わってしまう、関わらなくなる、というリスクを所長は懸念している
・映像版の理想の使い方は、流し始め、15分経過時点、30分の映像終了後に、少し話しかけて盛り上げることが期待されている。
・他の業務をやりつつ、このような声がけがあると、現場はほっこりする。
3 弊社の対策
後者のスタッフ様の動機付けをするのは難しい。しかし、少しずつポジティブな環境を揃えて行くしかない。
・対策1
「こんな使い方がありますよ」と、ミッケルの使い方事例をビジュアル化し、マニュアルやミッケル通信に掲載する。
↑挿絵の一例
・対策2
映像版の切り替えを提案する際は、「こういう活用方法が理想です」的なイメージ図と一緒に説明する。理想的で現実的な活用方法を絵で伝える。
弊社では、各事業所様の抱える課題をヒアリングしながら、引き続きより良い改良に取り組んで参ります。
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思い出をふり返ることは、 脳が活性化し、認知症予防に繋がります。
ミッケルアートは、 思い出話をきっかけにした認知症予防として多くの介護施設様で活用されています。
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