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【実践事例・大阪】老健におけるミッケルアート活用事例

 介護老人保健施設様のヒアリング結果です。この老健では、A3サイズのミッケルアート紙版を導入して3年が経ちます。

 ブログをご覧になった方からのご質問に対して、現場の方にご回答いただきました。

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Q.1 新人スタッフさんが入った時には、ミッケルアートをどのように説明されていますか?

 A. 基本的に認定講師の私がどのようなもので、どう使うかを説明しています。別のフロアに新人職員が来た場合は、他の認定士(ミッケルアート回想療法士1級)にして貰う予定ですので、いずれも回想療法士が導入を行います。

説明の際には、簡単な説明の用紙を配り、説明しています。補足として、橋口様から頂いているマニュアルを使いつつと言う形です。今のところ、全くの未経験の方はいないので、説明はスムーズです。

 もし、介護の仕事が全く初めてであるなら、少し入植後、時間を置き、普段のレクを経験し、ある程度利用者と面識ができてからの方が負担がないかもしれません。

 説明については、10分程度で通常業務の隙間の時間や、業務終了後に少しだけ時間をとってもらい、説明しています。

 また、後日、いつでも質問して欲しいと説明することで、時間の短縮にも繋げています。やってみないとわからないところもあると思います。

 1度目は、一緒に行ったり、様子を見て貰ったりしたこともあります。後はその人の能力を合わせてフォローしています。

Q.2 会話の苦手なスタッフさんは、ミッケルアートをやりたがりません。どのように対応されていますか?

 A. 会話が苦手なスタッフですが、当施設でも、苦手な人もいます。それは仕方のないことですね。

 そういう人には、利用者のことを知る時間と考えてもらい、裏面の内容を質問して、質問が終われば、時間が余っても切り上げて良いとし、少しでもミッケルアートの忌避感を無くして貰うか。

逆に会話する必要はないから、自分のことを話してみればよい、として、利用者に自分のことを知ってもらう時間とするのはどうでしょうか?

 職員のことを知れば、利用者から職員に興味を持って話し掛けてくれるかもしれません。

 最終手段は、業務の一つとして、必ずすることとするしかないですね。他の職員もしているのだからと…ただ、そうすると、行っているだけで、意味のないものになりかねません。

意外と、この質問の内容が、ミッケルアートの1番難しい問題かもしれません。

 業務が忙しいというのならば、業務の見直しをしたり、人員の管理等で解決できるかもしれませんが、人の得手不得手は、解決しにくい部分ですね。

 後は介護のプロなので、と意識を持ってもらうか、ですね。

 ミッケルアートは、やるだけで認知症の周辺症状に効果がある便利なツールと思って、利用者とゆっくりする時間、利用者と絵画を見る時間と、難しく捉えずに考えてもらうといいかもしれません。横に座って、絵画を見て、同じ時間を過ごすだけで、なじみの関係ができてくるかもしれません。

 回想療法士や、認定講師はきちんと意味や意義を把握して貰う必要がありますが、他の職員にはそこまで求めなくても良いのでは…と最近感じました。

Q.3 これまで嬉しかった事例は、どのようなエピソードがありますか?

 A. 利用者から、楽しみにしてると言われたり、利用者の新たな面を知れた瞬間が嬉しいですね。普段の会話とは違い、回想しているので、昔話ができ、その中で信頼関係ができて、笑顔で色々と話してくれると嬉しいですね。

 また、ミッケルアートを通して、落ち着かれた方がいれば、それはとても嬉しいことですね。成果が実ったということなので。

Q4 介護拒否、暴言、暴力、昼夜逆転など、どの症状でもいいので、改善するポイントを教えてください。

 A. 介護拒否は、ミッケルアートを通して、会話する中で、信頼関係が築ければ、少なくなると思います。暴言暴力も同じくだと考えます。

 経験したことと、想像で返答させて頂いています。全てが実際にあったことではありません。特にQ4ですね、本当にその人によって効果はちがうので。

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 貴重なご意見をいただきありがとうございました。弊社では、各事業所様の抱える課題をヒアリングしながら、引き続きより良い改良に取り組んで参ります。

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思い出をふり返ることは、 脳が活性化し、認知症予防に繋がることが期待されます。ミッケルアートは、 思い出話をきっかけにした認知症予防を目指しています。

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