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ミッケルアートが介護専門誌「月刊老施協」に掲載されました。

ミッケルアートが介護専門誌「月刊老施協」に掲載されました。

私の開発した「ミッケルアート」は「 見つける 」が語源で、 高齢者に 「見つける」「思い出す」という仕掛けを施した絵を通じて記憶を呼び起こし、スタッフと利用者、 または利用者同士のコミュニケーションを促進させるツールです。 7年前に開発し、現在は2000 種類以上の絵を用意、全国で200を超える高齢者施設で導入していただいています。 絵の仕事をはじめたのは、機械工学を学んでいた大学2年のときにカナダへ短期留学した際、スプレー缶で壁画を描く「スプレーアート」に出会った事がきっかけです。子どもの頃から絵が好きだったこともあり、「アートを通じて社会課題を解決したい」と考え、大学院卒業後に大学発ベンチャーとして、株式会社スプレーアートイグジンを設立しました。 介護施設を経営する病院の院長から壁画を描いてほしいという依頼を受けた際、施設の利用者から「私の思い出を描いてほしい」と言われたことが、ミッケルアートにつながりました。早速、高齢者に関する社会課題を調べたところ、認知症の増加、介護業界の人手不足が深刻化していると知り、アートを通じて解消する手立てとして、ミッケルアートを考案しました。

新人スタッフを即戦力にする効果

ミッケルアートのメリットは「簡単に使える」「認知症対策」「業務の効率化」が挙げられます。 10分程度のDVDを見れば使い方がわかり、絵の裏面には会話マニュアルを記載しているので、新人職員でもすぐに使うことができます。週2回、 20分ほど使うことで、 昼夜逆転や介護拒否、暴言暴力など認知症の周辺症状(BPSD) が改善することが、東京医科歯科大学との共同研究を通じて確かめられました。1人の職員で複数の利用者に対応できるので、業務の効率化も図れます。介護事業所の経営・運営面でも効果が期待できます。介護職員向けに認定資格制度を整備し、全国で受講者は200名を突破。使い方を指導する技術を持つ〝認定講師〞の制度も設け、介護業界の抱える認知症対策と人材不足の解消に役立てたいと考えています。介護を受ける前の高齢者が集まり、人生を振り返りながらアルバムを作成するという、新たな取り組みも始める予定です。認定資格を得た人が全国の介護事業所でミッケルアートの取り組みを行うことで、地域コミュニティの形成や高齢者施設と住民の交流などにもつなげていきたいと思います。

(引用:介護専門誌「月刊老施協」)

思い出をふり返ることは、 脳が活性化し、認知症予防に繋がります。

ミッケルアートは、 思い出話をきっかけにした認知症予防として 多くの介護施設で活用されています。

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