このシリーズでは、ミッケルアートの認定研修において、実際の現場スタッフ様が取り組まれた事例をご紹介させて頂きます。日々のケアにお役立て頂ければ幸いです。
介護老人保健施設様の事例です。
実施期間:2016.12.1-2017.4.30
実施頻度:週2回 午後3時~4時の間で30分間
対 象 者 :A 様(認知症診断済)
☘ミッケルアート導入前の A 様
・集団活動に参加しない。
・自分から話すことや訴えがない。
・声がけすると一言・二言は返してくれる。
この様子から、ミッケルアートを通じてその方の思いを引き出すことができればと考えたためです。
☘ミッケルアート導入1ヶ月後
ミッケルアートを見るけれど、自ら話すことはなく、他のご利用者様の話を聞いているだけ
☘ミッケルアート導入2~3か月後
少しずつ会話をしてくれるように!
やりたいこと → もっと話がしたい・映画を見に行きたい 食べたいもの → お寿司とお餅 行ってみたい場所 → 新潟に行ってみたい
ミッケルアートの活動を通じて、こうした A 様の想いを知ることができました。また、お話の中から A 様がご家族との思い出を非常に大切にされていることも知りました。
☘ミッケルアートの活動の際に心掛けていること・工夫していること
①開始前に本人に声がけをし、活動にメリハリをつける為、みんなで挨拶をして始めるようにしています。
②どのようなテーマの絵なのかを話して、職員がご利用者様の表情を確認しながら会話をする ようにしています。
③時々活動場所を居室にするなど変えています。
④傾聴の姿勢は崩さないようにしています。
☘周辺症状の変化
大きな変化は見られませんでしたが、少しずつ A 様からの発言が見られるようになりました。 ミッケルアートを見て「こういう場所に行きたい」「こういうものが食べたい」とお話しすることが多く なりました。子供が描かれている絵を見て「この前孫が面会に来た」とお話してくださったこともあり ます。最近は、とても笑顔が増えたように感じます。継続して、ミッケルアートの活動を楽しんでいただけたらなと思っています。
(介護老人保健施設 介護福祉士様)
🌸ミッケルアート認定研修についてはこちら
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思い出をふり返ることは、 脳が活性化し、認知症予防に繋がります。
ミッケルアートは、 思い出話をきっかけにした認知症予防として多くの介護施設様で活用されています。
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