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日経新聞掲載「ミッケルアート キッズ版」


 日経新聞にミッケルアート キッズ版をご掲載いただきました。

 新聞に取り上げていただいたことは、ご協力をいただいた皆様おかげです。

 構想段階から、幼児教育に知識のない私に対しお付き合いくださり、誠にありがとうございます。

 「アートの図書館」の完成には時間がかかりますが、各園様を行脚させていただきます。

 引き続き現場の皆様の声をもとに、より良いアート開発に努めて参ります。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。

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 静岡大学発のベンチャー企業、スプレーアートイグジン(浜松市)が、絵画を使って脳を活性化させる認知症ケアの手法を幼児教育にも広げている。全国の保育施設の協力を得ながら、子ども向け絵画の開発を進めている。

 9月中旬、浜松市のひくまこども園。「これはどう思う?」保育士が問いかけながら、網芝居のように絵が描かれた紙をめくっていく。

 かかとを踏んで上履きを履いている絵を見て、子どもたちは「かかとがへんなふうになっちゃう!」「走るときに脱げちゃうよ」「転んだらケガするかもしれない」と、感じたことを口にしていく。

 教材に使う「ミッケルアート キッズ版」は、1枚の絵を見ながら子どもどうしが意見を出し合うことで「子ども自ら考える力を育む」(橋口論社長)という。

 ミッケルアートは、スプレー缶を使って壁面などに絵を描く「スプレーアート」を手掛けていた同社が、認知症ケアのために医療介護分野向けに開発した。

 昭和の初期から30年代の日常風景を描いた絵画を見て、高齢者に子どもの頃を思い出してもらい、会話をすることで脳を活性化し、認知症の予防や症状改善、進行抑制につなげる。東京医科歯科大学大学院などと研究した改善効果が認知症関連学会の賞を複数受賞。現在、200ほどの介護施設で採用されている。

 2017年に橋口社長が保育施設の壁画を描いた縁で、幼児教育へのミッケルアートの応用に取り組み始めた。開発に協力するひくまこども園では、食育や熱中症に関する絵を見せたり、階段に右側通行の絵を貼ったりして、アートの効果的な使い方の試行錯誤を続けている。

 保育士の竹中亜希子さんは、プールに入る前の押さない、走らないといった説明も「子どもたち自身が意識して気をつけるようになった」と効果を時間。「言葉で説明するより、場面のイメージがしやすく、自分で考えられる」という。

 同社は19年6月をめどに、保育施設に絵画を貸し出す「アートの図書館」を設立する予定。現在180種類ほどある絵も、協力する園を募りながら、将来は2000種類まで増やす計画だ。保育関係の学会での発表も目指している。(伊神賢人)

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