このシリーズでは、ミッケルアート認定研修を受講された介護スタッフ様の取組みやご利用者様の改善事例をご紹介致します♪
認定研修では、事業所様に3名のご利用者様に対して、周辺症状の変化を約4か月間記録して頂いています。
※ DBD13スケールとは周辺症状を 数値評価した認知症の評価方法です。
☘今回は、デイサービス(定員19名以上)の事例です。
Q.1 コミュニケーションはどのように変化しましたか?
▼ミッケルアートを実施する前は、
個別で行う活動は、注意散漫となり周囲が気になる為、すぐに中断してしまう。又、言語理解が難しいため、集団で行う活動時には理解が出来ず、同じ動作を繰り返したりする様子が見られる。会話を行うと、想起・連想が難しく、馴染みのある家族の話ばかりしてしまう。
▼ミッケルアートの実施期間中、
実施した日は初期から中期にかけて言葉の想起・連想が難しく、物の連想が曖昧になっているため、馴染みのある家族の話ばかりになってしまうが、視覚的に促せば呼称は可能だった。
又、笑顔が見られ、熱心に話を聞く姿がみられた。後期には、表出は難しいままだったが単語であれば言語理解が少し出来る様になり、他利用者の話を聞きながら相槌を打ったり会話を行うことが可能となっていた。又、話しかける様子がみられた。
▼ミッケルアートの実施期間中、実施していない日は、
隣に座った利用者を気遣う様子が見られていた。しかし、自発的に話をする会話の機会は減ってしまっていた。
Q.2 ミッケルアート実施の際に心がけていることや、されている工夫を教えてください
・言語理解が難しいため、絵や文字、ジェスチャーなどを用いて実施を行った。
・不安感の強い方などで同じ場所、同じ職員がミッケルアートを行い顔見知りになる事に重点を置いた。
Q.3 周辺症状はどのように変化しましたか?
ミッケルアートを行う利用者と同じテーブルになるようにすると、顔見知りがいつも近くにいる安心感からか焦燥感・不安感が軽減した。又、顔見知りになったことで誘導時の拒否が減った。
Q.4 自由記述(感想や気づいたこと)
表出も理解も難しいため、思いが伝わらない事が多く表情が険しくなることも多くあったが、表出や理解を促す機会を設ける事が出来た事で、言語理解が出来る事が増え、他者との会話の際の食い違いが減ってきたように感じる。
又、表情が徐々に柔らかくなり、笑顔が増えた様に感じる。
このことから、適度な交流や表出の機会を設けることは大切なのだと感じた。
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思い出をふり返ることは、 脳が活性化し、認知症予防に繋がることが期待されます。
ミッケルアートは、 思い出話をきっかけにした認知症予防を目指しています。
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