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効果と科学的根拠のまとめ
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ミッケルアートを見たことがない8名にミッケルアートを見てもらったと ころ、4名の方が絵を見ることで何らかの気持ちよさ (快適)を感じました。 残り4名の方は、 絵を見ても気持ちの変化はありませんでした。
快適と感じた人は、次の3つの反応を示すことができました。
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●眼球運動の促進効果
ミッケルアートの中のさまざまな場所をじーっと見る様子が あり、眼球の運動を促進させることに繋がった。
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●腦血流增加
ミッケルアートを見ていると きは、 右脳左脳ともに脳血流が増加していた。
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●発語数の増加
「どのようなものが描かれていました?」という質問に対して、 ミッケルアートを見て思い出したことの方が話す量が多かった。
このような研究結果を踏まえて、 ミッケルアートをより一層効果的なものとする為、 多くの方が「綺麗」 「懐かしい」「楽しい」 など心地よいと感じていただけるよう下記のような工夫をして描いています
●人物や様々な生き物(猫・ 昆虫など))を分散して配置することで眼球運動を促進します。
●ご高齢の方でも見やすいようあえて輪郭線を残すように描いています。
●アートの裏面に会話見本を書くことで、会話の苦手なスタッフさんでも活用可能にしてあります。
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実際の施設にて高齢者を対象に効果検証
●実施方法
ミッケルアートを週2回、一回あたり20分間程度行いました。 ミッケルアートのタイプは、紙版 (A3サイズ)、A1版、 映像版のいずれかを使用しました。 ※映像版は映像を流しながら、 スタッフ様が声がけを行ないました。
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●評価対象者
施設数 111
評価対象者342名(女性285名、 男性57名
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●実施結果
開始から1ヶ月後、開始から3ヶ月後に周辺症状の緩和効果が確認されました。
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※DBDとは、周辺症状を数値化したスケールです。
●改善されやすい周辺症状
順位
症状の種類
行動例(DBD13スケールより)
1位
無気力
興味を示さない
2位
昼夜逆転
夜中理由もなく起き出す
3位
介護拒否
世話を拒否する
4位
徘徊
やたら歩き回る
●周辺症状緩和効果の割合
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15%維持は、もともと周辺症状が出ていないご利用者様を対象にしたため、変化をみることができませんでした。
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15%悪化は、 検証途中に転倒・入院があったご利用者様、 また、 もともと攻撃的なご利用者様でミッケルアートを継続することが難しかった方です。
※貴所で効果検証を行う際には、周辺症状のある方を対象にすることをお勧めします。
※攻撃性のあるご利用者様は、 ミッケルアートに参加できるような声がけを十分に行っていただくことをお勧めします
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